iPadOS 16のステージマネージャと外部ディスプレイ利用が超便利【先行レビュー】(3/3 ページ)
M1 iPadにだけ許されたiPadOS 16の新機能。これまでのiPadのUIから大きく進化するポイントはこれだ。
拡張ディスプレイ利用で、最大8つのアプリが動作する
続いて、外部ディスプレイを接続しよう。前述の通り、今回はThunderbolt接続のLG 5Kを使った。接続しただけではミラーリング表示になるが、キーボードとマウスを認識すると、拡張ディスプレイとして認識する。
両者の間のウィンドウの移動はドラッグ&ドロップはできず、ウィンドウ上部の3つのドットで「移動」を選択することで、もうひとつのディスプレイに動かすことができる。そのため、Macに複数ディスプレイを接続した時のように、「互いのどちらにディスプレイが存在するか?」という位置関係は存在しない。
実際、一気に8つのディスプレイを利用する必要があるか? という疑問はあるが、複数アプリと拡張ディスプレイを利用できるようになったことで、作業の自由度はグッと向上した。
これまで、そうはいっても最大12.9インチのディスプレイ上でしか扱えなかったアプリが一気に大型ディスプレイで扱えるようになったのだ。Safariでたくさんのサイトを開いて参照することができるし、長文を一度に表示して読むこともできる。また写真.appであれば多数の写真を一気に見ることができる。
例えば、外では従来通りのiPadとして利用して、オフィスではディスプレイを接続して作業する……というこれまでになかった作業スタイルも可能になる。もしかしたら、本当にMacBook Airは要らない……という人も増えるかもしれない。
大画面でPhotoshopが動く!
Photoshopも扱えるし、Safariを開きながらテキストも打てる。WordPressで記事を書くこともできる。あなたの作業に、Macを使わなければできない作業はどのぐらい残っているだろうか?
Photoshopのようなアプリは大画面で開くと、細部まで見ることができて非常に快適だ。
もちろん、まだ細部の使い勝手を煮詰める必要があるかもしれないが(タッチパネルを前提に開発されいてるPhotoshop for iPadはマウスでは扱いにくい)、まだOSの方もβ版だし、正式ローンチまでにPhotoshopの方でも準備が進むかもしれない。
このPhotoshopの動作を見ていると、ステージマネージャと拡張ディスプレイのサポートによって、iPadにさらに新たな可能性が広がったと感じられる。
また、これらの機能を前提とした新しいiPad Proが登場する可能性だってある。より大画面のiPadがあれば、この機能はさらにフィットするように思える。いかがだろうか?
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