飲食店検索、「食べログ」などのグルメサイト抑え利用率トップのサービスは? TableCheck調べ
飲食店向け予約・顧客管理システムを手掛けるTableCheckが「グルメサイトに関する意識調査」の調査結果を発表した。「ぐるなび」や「食べログ」などのグルメサイトの利用率が下がり、Googleが初めてトップになったとしている。
飲食店向け予約・顧客管理システムを手掛けるTableCheckは8月16日、「グルメサイトに関する意識調査」の調査結果を発表した。「ぐるなび」や「食べログ」などのグルメサイトの利用率が下がり、Googleが初めてトップになったとしている。
飲食店検索する際に利用する手段を訪ねた質問では、1位がGoogleで86.1%、次いでグルメサイト(61.3%)、知人・友人に聞く(31.1%)、SNS(14.5%)、グルメ情報メディア(14.1%)と続いた。2020年の調査では、グルメサイトが78.9%、Googleが78.5%と拮抗していたが、Googleが躍進した。
年齢別では、20代、30代、50代でグルメサイトを抑え、Googleが1位となった他、40代、60歳以上ではグルメサイトがトップ、Googleが2位となった。また、20代ではグルメサイトに続き、SNSでの利用が22.0%と他の世代と比べて突出している傾向も見られた。
飲食店の予約は、20代から40代までホットペッパーがトップ、食べログが2位だった一方で、50代と60歳以上では電話予約がトップ、ぐるなびが続いた。Googleでの予約は20代で0%、30代から60歳以上全体でも、最大で5.3%にとどまった。
グルメサイトの信頼度については、「店選びの基準になっている」が10.1%、「あくまでも情報源の1つ」が52.9%だった一方で、「あまり信頼していない」が24.3%、「まったく信頼していない」が6.1%となった。グルメサイトを信用しない層は30.4%に上り、2020年の26.1%、2021年の28.5%から増加している。
さらに、グルメサイトの利用・閲覧頻度について、「増えた」と答えた人は11.0%、「変わらない」が56.6%だった一方で、「減った」は17.1%、「利用・閲覧しなくなった」が8.8%となった。減った/利用・閲覧しなくなった理由としてトップは「自分好みのお店が見つからないから」が28.8%、「信頼できる情報ではないから」が21.2%、「人の意見や評価に興味がないから」が17.8%と続いた。
TableCheckは「1996年にぐるなびが飲食店検索サービスの提供を開始してから今までの約四半世紀続いた『グルメサイト時代』は、間違いなく終わりを迎えつつある」と分析。「ユーザーは、グルメサイトよりGoogleを好んで利用するようになり、飲食店はInstagramの集客効果を期待しながら、公式Webサイトをより多く活用するようになった。グルメサイトの凋落の理由として、その広告メディアとしてのビジネスモデルに限界がきているのでは」とまとめている。
調査は、全国の20〜60代の男女1100人を対象にインターネットで実施。調査期間は6月27日〜30日。
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