GoogleのIoT管理クラウドが終了へ 猶予は1年、ユーザーからは困惑の声も
米Googleが、2023年8月16日にIoT管理クラウド「Google Cloud IoT Core」を終了する。ユーザーからは「仕事のプロジェクトで重要だったのに」などと困惑の声も出ている。
米Googleは8月19日(日本時間、以下同)までに、IoT管理サービス「Google Cloud IoT Core」を2023年8月16日に終了すると発表した。理由は明かしていない。ユーザーからは「仕事のプロジェクトで重要だったのに」などと困惑の声も出ている。
Google Cloud IoT Coreは2017年に発表。Google Cloudのマネージドサービスとして提供しており、数百万台規模のIoTデバイスを管理できる他、それぞれの機器から得られたデータの収集・分析などが可能という。
サービス終了の告知は、同サービスの公式サイトにバナーを掲出する他、オンラインコミュニティー「Reddit」に投稿するといった方法で行った。不明点がある場合には、同社のチームに問い合わせるよう呼び掛けている。
一方、ユーザーからは案内の内容などを巡って困惑の声も見られる。例えばRedditでは「AWSやAzureが好きな人と話すと、一言目には『Googleはすぐにサービスを終了する』という。Googleが自社の信頼性を示したいなら、このようなことはやめるべき。せめて代替サービスへのシンプルな移行方法を示してほしい。Google Cloudは好きだが、今回のようなことをされると同僚に勧められなくなる」などの声が出ていた。
Google側は米TechCrunchの取材に対し、顧客が可能な限り円滑に移行できるようにしているとコメント。「私たちは顧客に移行のオプションと代替ソリューションを提供するために幅広く取り組んでおり、サービス終了までに1年間の猶予期間を用意した」としている。
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