“業界トップレベルの画像生成AI”が近日中に無料配布? SNSで話題に 開発会社関係者はTwitterでカウントダウン
業界トップレベルの画像生成AIが間もなく無料配布されるとTwitter上などで話題になっている。開発会社の関係者はTwitterでカウントダウンと思われるツイートをしており、22日に何か発表があると思われる。
業界トップレベルの画像生成AIが間もなく無料配布されるとTwitter上などで話題になっている。AIスタートアップ企業の英Stability AIは8月22日までに、画像生成AI「Stable Diffusion」(サービス名は「DreamStudio」)のβ版をWeb上で公開。先日話題になった画像生成AI「MidJourney」よりも高性能であるという。
同AIのβ版に当たる「DreamStudio Lite」は、アカウント登録すると2.00ポンド(約324円)の無料枠が与えられ、生成したい画像の指示を英語で入力することで画像を生成できる。画像のサイズや枚数、生成のための処理回数などの指定も可能で、設定によって画像生成に必要な費用が変化する。生成した画像は「History」(履歴)の項目に残り、Webブラウザのキャッシュを消さない限り保存される。
DreamStudio LiteのFAQには「『DreamStudio Pro (video/audio)』と『Enterprise(studios)』は近日発表する」と記載がある他、Stability AIの共同創設者であるEmad Mostaqueさん(@EMostaque)も自身のTwitterアカウントで、17日ごろからカウントダウンと思われるツイートを投稿。日本時間の21日午後8時30分に「1」とつぶやいており、22日に何らのか発表があると思われる。
noteのCXOである深津貴之さん(@fladdict)は22日に、Stable Diffusionに関する記事をnoteに投稿。「あと数日(から数週間)で『トップレベルの画像生成AI』が、世界中にフリーで配布される」とし、「『悪魔の実がメルカリで買えるようになる』それぐらいヤバい」とそのすごさを表現。Twitterでは同記事のタイトルにある「世界変革」が日本のトレンドに入った。
深津さんの投稿によると「このAIが、ソースコードからモデルまで、景気良く世界に全公開される」という。「Stable Diffusionの開発者たちは『AIは全世界の人が平等に使えるようになるべき』という思想で動いている」と指摘し、ほぼ制限のない機能を持ち、M1 Macのローカル環境で動くスペックで、このAIの公開版が今後無料配布されるとしている。
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