ニュース
オリンパス、祖業の科学事業売却を正式発表 約4276億円
オリンパスが、同社の科学事業を手掛ける子会社エビデントを売却する。エビデントの全株式を投資ファンドの米ベインキャピタルに譲渡。内視鏡事業や治療機器事業といった医療分野に経営資源を投入する戦略を踏まえた判断という。譲渡額は約4276億円。
オリンパスは8月29日、同社の科学事業を手掛ける子会社エビデント(東京都新宿区)を売却すると発表した。エビデントの全株式を投資ファンドの米Bain Capital Private Equity(ベインキャピタル)に譲渡する。内視鏡事業や治療機器事業といった医療分野に経営資源を投入する戦略を踏まえた判断という。譲渡額は約4276億円。
株式は2023年1月に譲渡する予定。オリンパスは2021年12月、顕微鏡や測定機器といった科学事業をエビデントとして分社化。22年4月から営業を始めていた。エビデントの全株式を第三者に譲渡する検討を進めていることや、医療分野に注力する方針は、21年12月の発表時点で明らかにしていた。
関連記事
- オリンパス、祖業の科学事業売却との一部報道に「当社の発表に基づくものではない」とコメント
オリンパスは、顕微鏡などの科学事業を売却するとの一部報道に対し「当社の発表に基づくものではない」とするコメントを発表した。日本経済新聞やロイターによると、売却先は米ベインキャピタルが最有力候補で、売却額は3000〜4000億円規模としている。 - 「オリンパス」カメラ後継ブランドは「OM SYSTEM」 新ミラーレス一眼を開発中
- オリンパス、希望退職950人募集
オリンパスは、退職希望者を募る「社外転身支援制度」を、同社とグループ会社で実施すると発表した。募集人数は950人程度。 - デジカメ黎明期をけん引したオリンパス 浮いたり沈んだりの25年史
OMデジタルソリューションズの設立を機にオリンパスのデジカメを振り返ってみたい。デジカメ黎明期をけん引したメーカーの1つだったが、その後ヒットしたり蹴つまずいたり浮いたり沈んだりでなかなか興味深い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.