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海賊版による著作権侵害の相談窓口 文化庁が開設
文化庁は、インターネット上の海賊版による著作権侵害の相談窓口を開設した。海賊版対策の取り締まり強化の一環として設置する。
文化庁は8月30日、インターネット上で海賊版による著作権侵害を受けたときの相談窓口を開設した。6月に公開した「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」内に設置する。海賊版対策の取り締まり強化の一環という。
著作権などの侵害に関する権利者からの相談を、サイト内の専用フォームで受け付ける。相談には原則として電子メールで回答するが、場合によっては弁護士と無料でオンライン面談できる機会を提供するという。
相談窓口の運営は、知的財産関連業務の支援を行う弁護士集団「弁護士知財ネット」が文化庁から事業を受託して担当する。弁護士知財ネットは日本弁護士連合会の支援を受けており、1000人以上の弁護士が登録している。相談窓口には、その中でもアジア、北米、欧州における著作権や海賊版対策の案件に従事する弁護士が参加するという。
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