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ピクシブが「ハラスメント撲滅宣言」 セクハラ報道から2カ月半
ピクシブが「ハラスメント撲滅宣言」と「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表した。ハラスメントの基準の明確化、処分の厳格化、LGBTQ+への理解の促進、ジェンダー平等などの内容を盛り込んだ。
ピクシブは8月29日、「ハラスメント撲滅宣言」「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表した。ハラスメントの基準の明確化、処分の厳格化、LGBTQ+への理解の促進、ジェンダー平等などの内容を盛り込んだ。
ハラスメント撲滅宣言ではハラスメントの種類とそれぞれの定義、迅速な対応に向けた取り組み内容などを記載。「健全な職場環境を守る」(同社)としている。
ダイバーシティ&インクルージョン宣言では性別や性自認、国籍、障害の有無などの多様性を尊重し、全ての活動において不当に排除することがない職場環境を実現するとしている。推進に向けては、専門家によるセミナーの実施や女性管理職の登用などを行うとしている。
ピクシブは6月に、社内でのセクシャルハラスメント問題が報道され話題になった。イラスト・小説投稿サービス「pixiv」を使うクリエイターの中には、ピクシブに抗議のメッセージを送ったり、作品の削除や退会を検討したりする人が出ているなど、事業にも影響を及ぼした。
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