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人物検知AIの機械学習に「俯瞰人物写真」1000点、ピクスタが発売
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは、人物検知などのAI開発に使用できる機械学習用素材データセット「俯瞰人物画像素材1000点セット」の販売を始めた。価格は9万9000円から。
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは9月6日、人物検知などのAI開発に使用できる機械学習用素材データセット「俯瞰人物画像素材1000点セット」の販売を始めた。アノテーション(画像を説明する情報)の有無による2パターンを用意。価格はアノテーションありが16万5000円、なしが9万9000円。
データセットは人物が俯瞰(ふかん)で撮影された写真を前提に、「日本人」「1人から複数人」「子どもからシニアまで幅広い年齢層の男女」「高いところから見下ろしている画角(斜め、真上など)」「全身を中心に、上半身のみも含む」などの条件の画像を用意する。アノテーションデータはCSVで提供。より多い画像の提供などのカスタマイズも可能という。
矢野経済研究所の調査によると、非接触・非対面で店舗や施設を管理するために、現場の遠隔監視を目的としたクラウドカメラの利用が増加しているという。これらのカメラで混雑状況や来店者の顧客分析をする場合、人物検知精度の向上させる必要があり、そのためには人物を俯瞰で見た画像データが必要になる。
ピクスタでは2021年6月に「マスク着用日本人画像」の機械学習用データセットを発売。機械学習用途での素材利用の問い合わせは前年比約2倍になり、俯瞰人物の画像に関しての問い合わせも増加。この反響を受け、同社は俯瞰画像データセットの販売を決めたという。
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