「スティーブ・ジョブズ・アーカイブ」開設 家族やジョニー・アイブなどが
iPhone 14発表イベント開催の同日、故スティーブ・ジョブズ氏の業績を称えるアーカイブ「Steve Jobs Archive」が開設された。カンファレンスに登壇したティム・クック氏、ローレン・パウエル・ジョブズ氏、ジョニー・アイブ氏が発表した。
米Appleが次期iPhoneなどの新製品発表イベントを開催した9月7日(現地時間)、同社のティム・クックCEO、故スティーブ・ジョブズ氏の妻のローレン・パウエル・ジョブズ氏、AppleのCDO(最高デザイン責任者)を務めたジョニー・アイブ氏はCode Conferenseに登壇し、ジョブズ氏の業績を称えるアーカイブ「Steve Jobs Archive」を開設したと語った。
クック氏は「スティーブが遺したものは、Apple、そしてAppleが生み出す製品とサービスに生き続けている。このアーカイブは、あらゆる人々の可能性を刺激する場として作成された」とツイートした。
Webサイトのトップには現在、ジョブズ氏が2010年9月2日(既にがん告知を受けた後)に自分自身に宛てたメールが掲載されており、その下にはジョブズ氏の名言の数々が新しいものから順に掲載されている。クリックすると関連する動画を表示できるものもある。
Steve Jobs Archiveの専用Twitterアカウントも開設されている。ロゴはりんごの木からりんごが1つ落ちているようなデザインだ。
アーカイブでは、これまで公開されなかった資料も公開していくという。
冒頭のメールを意訳しておく。
私は自分の服を作らない。
自分で発明したり改良したりしたわけではない言葉を話している。
使っている数学も自分で発見したわけではない。
私は、自分が考えたわけでもない自由と、立法したわけでもない法律によって保護されており、執行も裁定もしない。
自分で作曲したのではない音楽に感動する。
治療が必要なとき、自分が生き残るために、自分ではどうすることもできなかった。
トランジスタもマイクロプロセッサもオブジェクト指向プログラミングも、自分で使う技術のほとんどは自分で発明したものではない。
私は生きている人も死んでいる人も含め、すべての人類を愛し、尊敬する。私の命と健康は完全に彼らに依存している。
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