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「宣戦布告もその後の攻撃も知っている」 松野官房長官、KILLNET声明に言及
ロシアを支持するハッカー集団「KILLNET」が日本政府に宣戦布告した問題を巡り、松野官房長官が「(同集団が)宣戦布告のあと、東京メトロ、大阪メトロを攻撃したとしているのは承知している」と話した。
ロシアを支持するハッカー集団「KILLNET」が日本政府に宣戦布告した問題を巡り、松野博一官房長官は9月8日の会見で「(同集団が)宣戦布告のあと、東京メトロ、大阪メトロを攻撃したとしているのは承知している」と話した。
松野官房長官によると、KILLNETの関与が疑われる障害は6日以降、デジタル庁、総務省、文部科学省、宮内庁の4省庁23サイトで発生。情報漏えいは確認されていないという。東京メトロ、大阪メトロの接続障害も、運行に支障はないとした。
KILLNETの声明はいずれも認識しているが、中央省庁や、ミクシィ、JBCなどの民間企業で発生した障害については「(KILLNETの)関連性も含めて障害の原因は確認中」としている。ロシアとKILLNETの関係についても言及を控えた。
「今回は政府機関が被害に遭った他、(影響を受けた)民間企業の中には重要インフラサービスを担っている企業もある。平素から政府機関の情報システムについては監視や省庁・民間情報インフラ企業間の情報共有の強化を図っている。引き続き官民連携の強化によりセキュリティの強化に取り組みたい」(松野官房長官)
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