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約4020万画素の実力は? 富士フイルム「X-H2」試し撮り:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)
先日の「X-Summit」で発表された「X-H2」。春に登場した「X-H2S」がスピードのフラグシップなら、今回は解像度のフラグシップだ。とんがった性能を持つカメラに触れてきた。
使ったレンズはXシリーズの標準ズームレンズともいえるXF 16-80mm F4。
ディテールの描写はさすがだが、実はこのレンズ、富士フイルムが発表した「4020万画素高解像度をフルにお楽しみいただけます」レンズ一覧に含まれてないのである。
そこで今回新たに発表されたXF 56mm F1.2 R WR」(XF 56mm F1.2 Rを設計しなおした新バージョン)を使って絞り開放で撮影してみたのがこちらだ。
F1.2の中望遠ということで前後もきれいにボケ、横顔の瞳にしっかりフォーカスがあい、そこだけがシャープというさすがのレンズ。それでいてそれほど大きくも重くもない(56mm 1/550秒 F1.2 ISO125)
ディテールの描写とボケの滑らかさがすごい。AFは瞳AFまかせだが、しっかり手前の瞳にフォーカスが来ていてしかも絞り開放ながらこれだけシャープだ。
あまりに肌のディテールまで写ってしまうということで、従来はラージフォーマットセンサーを搭載するGFXシリーズにのみ搭載していた肌を滑らかに処理する「スムーススキン・エフェクト」も搭載した。
もう1つ、X-H2ならではの撮影機能として「ピクセルシフト・マルチショット」がある。ボディ内手ブレ補正機構を応用し、少しずつずらしながら複数枚撮影して重ねることで、超高解像度の写真を撮ることができる機能だ。
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