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約4020万画素の実力は? 富士フイルム「X-H2」試し撮り荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

先日の「X-Summit」で発表された「X-H2」。春に登場した「X-H2S」がスピードのフラグシップなら、今回は解像度のフラグシップだ。とんがった性能を持つカメラに触れてきた。

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 X-Transfer CMOSセンサーの場合、一般的なベイヤー配列のセンサーとは画素の配列が異なるため、5枚を重ねて連写して1枚の画像を作る作業を半ピクセル分ずつ上下左右にずらしながら行い(つまり5×4で20枚撮影する)、最終的に1.6億画素の1枚の聴講解像画像を作り出すという。

 スタジオや室内で特にディテールまできちんと残したいシーンに限られるだろうが、フラッグシップ機ならではの機能だ。


5枚ずつ重ねたものを半ピクセルずつずらしながら4回行って合成する、業務向けともいえる超高解像撮影モードだ

趣味のXと実用のXがそろったか

 では最後に一通りそろった感のあるXシリーズを整理してみたい。

 Xマウントのカメラは非常に多く出ているが、大雑把にいうと「趣味のX」と「実用のX」に分けられる(というかわたしが勝手にそう分けてる)。

 趣味のXの代表が「X-Pro3」でこれはもう趣味のカメラとしかいいようがない。趣味のXの主力が「X-T」シリーズ。そのデザインや操作系に強い趣味性を持ちつつ実用性も持つすぐれたシリーズだ。

 反対に、X-ProやX-Tほどのクセはないが、実用性が高いのが「X-S」と「X-H」。X-Sは動画ユーザーを含めたエントリー向け。

 そしてX-Hはプロやハイアマチュアのための究極の実用性を持つフラッグシップカメラだ。スピードを求める人にはX-H2S、高解像度を求める人にはX-H2。今回、どちらもフラッグシップの名に恥じないとんがった性能を持つモデルだったなあと感慨深いのである。

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