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イグ・ノーベル賞に千葉工大“つまみ操作”の研究 日本人の受賞は16年連続
千葉工業大学の松崎元(げん)教授らの研究チームが円柱形つまみの回転操作における指の使用状況についての研究でイグ・ノーベル賞を受賞した。
世界のユニークな研究に贈られるイグ・ノーベル賞を今年も日本の研究グループが受賞した。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科の松崎元(げん)教授らの研究チームが円柱形つまみの回転操作における指の使用状況についての研究で「工業賞」を受賞した。
身の回りにあるつまみやグリップ、ノブなどを操作するとき、何本の指でどの位置に触れて回すのか。45本の直径が異なる円柱を32人の被験者に回してもらい、操作開始時の指の本数と接触位置を統計的に明らかにした。つまみの大きさや形状をデザインする際に役立つという。
結松崎教授はイグ・ノーベル賞受賞について「研究者としては複雑な気持ちでしたが、着眼点を評価された“デザイナー”としては大変うれしく思います」と話している。
イグ・ノーベル賞は米国の科学雑誌「Annals of Improbable Research」(風変わりな科学雑誌)が主催するノーベル賞のパロディー。一風変わった「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を讃え、人々の科学や技術への関心を高めることを目的に1991年に創設された。
日本人のイグ・ノーベル賞受賞は16年連続。2021年は京都工芸繊維大学の村上久助教授らの研究チームが“歩きスマホ”巡る研究で「動力学賞」に選ばれている。
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