Excelでのデータ分析スキルを測る検定試験 12月から ビジネス上での活用事例の増加受け
データサイエンティスト育成スクールを運営するデータミックスは、Excelでのデータ活用スキルを測る検定試験「データ分析実務スキル検定 シチズン・データサイエンティスト級」(CBAS Citizen級)を実施する。
データサイエンティスト育成スクールを運営するデータミックス(東京都千代田区)は9月16日、Excelでのデータ活用スキルを測る検定試験「データ分析実務スキル検定 シチズン・データサイエンティスト級」(CBAS Citizen級)を実施すると発表した。2022年12月から試験申し込みを受け付け、会場ごとに順次試験を実施する。受験料は8800円。
データ分析の専門家ではない現場のビジネスパーソンがExcelを使ったデータ分析を行うケースを想定。データハンドリングから分析まで行えるかを証明する検定として、個人のスキル資格証明や、企業内のデータ活用研修の成果確認などに利用できるという。
試験では、基本的なビジネス指標の関係理解や基本的なデータ可視化手法、集計値の意味理解などを問う。試験時間は80分で問題数は20問。Excelを操作して解く実技試験もある。問題はビジネスで求められる分析スキルを踏まえ、現役のデータサイエンティストが作成した。
同社ではビジネスで使えるデータ分析スキルを評価する検定試験「データ分析実務スキル検定」(CBAS)を2020年から運営している。その後現在まで、ビジネス現場ではさまざまなBIツールやAIの普及が進み、高度な分析を行える環境が整いつつあるという。
Excelを使ったデータ分析事例でも実績を生むケースが現れ始めており、同社は「Excelを使ったデータハンドリングスキルを高めることは、現場のデータ活用を加速させるための重要な施策の1つ」と説明。このような課題意識から、新たにExcelでのデータ活用スキルを測定できる試験を新設するという。
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