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新聞輪転機の自動運転AI、読売新聞と三菱重工が開発 印刷から品質確認まで一律管理
三菱重工グループの三菱重工機械システムと読売新聞は、新聞輪転機用の自動運転機能「Auto-Pilot Printing」(APP)を共同開発した。これまで人の手で行っていた一部作業をAIが自動で行うことで、限られた人員で輪転機を運転できるという。
三菱重工グループの三菱重工機械システム(兵庫県神戸市)と読売新聞は9月20日、新聞を印刷する輪転機の自動運転機能「Auto-Pilot Printing」(APP)を共同開発したと発表した。これまで人の手で行っていた一部作業をAIが自動で行うことで、限られた人員で輪転機を運転できるという。
APPは印刷開始前の初期設定から印刷終了まで、AIで自動処理できるという。紙面や印刷資材にあわせた調整値の設定や運転中の張力制御、印刷した紙面の品質チェックなどを行う機能を搭載している。
新聞の印刷所ではオペレーターの高齢化が進む一方、後継者不足による人材確保と技術継承が大きな課題にあり、この解決のためにAPPを開発したという。この他にも、地震や台風などの自然災害や非常時での一時的な人手不足に対応する手段としても利用できるとしている。
APPは読売新聞鶴見工場ですでに実機運用をしており、10月から他工場向けに販売を始める予定。
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