「GeForce RTX 4090」正式発表、前世代より最大4倍速く 29万8000円 「4080」も登場
米NVIDIAが新型GPU「GeForce RTX 4090/4080」を発表した。24GBのVRAMを搭載した4090は、10月12日発売で価格は1599ドル(国内価格は29万8000円)から。
米NVIDIAは9月20日(現地時間)、「NVIDIA GTC 2022」において新型GPU「GeForce RTX 4090/4080」を発表した。24GBのVRAMを搭載した4090は、10月12日発売で価格は1599ドル(国内価格は29万8000円)から。4080は、VRAMが12GBと16GBの2種類があり、前者は899ドル(同16万4800円)、後者は1199ドル(同21万9800円)から。発売は11月を予定している。
40シリーズは、これまでの「Ampere」に代わり「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用。前世代より2倍速い新しいストリーミングマルチプロセッサや、前世代からレイトレーシング性能が2.8倍向上した第3世代RTコア、前世代よりスループットが5倍速くなった第4世代Tensorコアなどを搭載する。
また、ディープラーニングでフレームレートを向上させる「DLSS」の最新版「NVIDIA DLSS 3」を採用。4090では、前世代の「RTX 3090 Ti」と比較して最大4倍のパフォーマンスを実現するという。DLSS 3は「Portal with RTX」や「Cyberpunk 2077」など、すでに35のタイトルが対応を発表している。
その他、第8世代に刷新されたビデオエンコーダー「NVENC」をデュアルで搭載し、エクスポート時間を最大半分に短縮。コーデック「AV1」をサポートし、OBS、DaVinci Resolve、Discordなどで利用可能という。
4090は、760億個のトランジスタ、1万6384のCUDAコア、24GBのMicron製GDDR6Xを採用。半導体のプロセスは、4090/4080ともにTSMCの4Nを採用。電力効率が最大2倍向上しており、同じ電力で最新のゲームが最大2倍高速に。4K解像度のゲームでも安定して毎秒100フレーム以上を実現するとうたう。
4080は、搭載するVRAMの容量でコアの仕様が変わる。VRAM 16GB版は、9728のCUDAコアとMicron製GDDR6Xのメモリを搭載し、DLSS 3使用時で「GeForce RTX 3080 Ti」の2倍高速という。VRAM 12GB版は7680のCUDAコアとMicron製GDDR6Xメモリを採用。DLSS 3により、3090 Tiよりも速くかつ低消費電力を実現するとしている。
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