Amazonの箱から「ARの犬」が飛び出てきた話:シリコンバレーから見た風景(3/3 ページ)
シリコンバレー生活でAmazonは重要なインフラになっていて、必要なものはAmazon.comで注文し自宅まで配送してもらうのが日常になっています。そんなある日、いつものシンプルな薄茶色の段ボールではなく、白い箱で犬のイラストが書かれた段ボールが届いたのです。
ARの中で映画の宣伝をする時代
二匹の犬以外も画面の中に黄色の枠で囲まれたアイコンらしきものが出てきたので、タップしてみるとYouTubeにアップロードされている映画のトレイラーが再生され始めました。また、他のアイコンを押すと映画に出てくる動物のキャラクター紹介を見ることができたり、映画「DC League of Super-Pets」の世界に引き摺り込まれていきます。
私は一人でこのAR広告を楽しんだのですが、子供のいる家庭でこんなのを見てしまった日には「パパ、ママ、この映画を観に行きたい!」ってなりそうですね。
Amazonの配送用の段ボールの広告利用とスマホを使ったAR広告がうまく組み合わさった斬新な映画のキャンペーンでした。あまりにも日常になりすぎて何も感じなくなってしまったAmazonの段ボールを受け取るという動作が、この広告により驚きの体験に変わり、改めてAR広告のインパクトの大きさを感じす。
このAR広告が衝撃的だったためか、段ボール箱を開封してお目当てだった商品を手にしても感動が激減してしまいました。楽しみに待っていた商品だったのですが。これが欠点かもしれません。
映画宣伝サイトの変化
なおこの原稿を執筆している段階では既にBack to Schoolシーズンも終盤ということで、QRコードから飛ぶサイトが変更されていました。今度はARを使って映画のキャラクターの動物たちとの自撮りができて、そのまま簡単にSNS(Instagram、facebook、SnapChat、TikTok)で共有できるようになってます。映画を観てきたら、その感動や思い出をSNSで共有してね、ってことでしょうか。何だか人の行動パターンを全てお見通しな感じです。よく考えられているなぁ、ともう一度感心してしまいました。
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