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こっちを向いてくる“立体”看板 錯視で実現、関西大が3Dモデリング技術で協力
関西大学は精密機械加工治具の設計などを行うショウワと連携し、立体錯視看板「モジでる」を開発した。「逆遠近錯視」という錯視を利用した立体看板。へこんでいるはずの文字が立体的に見え、人の左右の動きに合わせて文字が動いて見える効果があるという。
関西大学は9月22日、精密機械加工治具の設計などを行うショウワ(兵庫県尼崎市)と連携し、立体錯視看板「モジでる」を開発したと発表した。「逆遠近錯視」という錯視を利用した立体看板。へこんでいるはずの文字が立体的に見え、人の左右の動きに合わせて文字が動いて見える効果があるという。
逆遠近錯視は、物体の奥行きを逆向きに捉えているときに体を左右に動かすと、物体が想像とは違う形にゆがむ現象。例えば、凹凸のある物体の出っ張った部分があたかも引っ込んでいるかのような絵を描くと、凹凸を逆に錯覚する。この状態で左右に動きながら物体を見ると、物体が動いているように見える。この現象はトリックアートや絵画にも利用されている。
関西大は3Dモデリング技術を使い、逆遠近錯視が起こるアルファベットの立体文字を製作し、それを看板に適用する技術を開発。ショウワの木材や板金を加工する技術を使い、商品化した。同日から受注販売を受け付けている。
活用方法には、会社のエントランスや表札、展示会、説明会などのイベントなどを想定。一般向けには、誕生日や結婚式、住宅の表札、アート作品などの場面でも利用できるとしている。
関西大は今後、平仮名や片仮名、漢字、数字など、文字のバリエーションの増やし、事業展開を進める方針。
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