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「日本ファクトチェックセンター」が10月開設 ネット情報の真偽を発信 編集部は朝日系
セーファーインターネット協会が「日本ファクトチェックセンター」を設立する。ネット上の情報についてファクトチェックを行い、真偽と参考情報を発信するとしている。
セーファーインターネット協会(SIA)は9月28日、「日本ファクトチェックセンター」を10月1日に設立すると発表した。ネット上の情報についてファクトチェックを行い、真偽と参考情報を公式WebサイトやYahoo!ニュースで発信するとしている。
判定ランクは、誤りがない「正確」、大部分が正しい「ほぼ正確」、根拠が不十分な「根拠不明」、重要な部分に誤りや欠落、ミスリードがある「不正確」、全体に間違っているか重大な欠落がある「誤り」の5種。公式Webサイトでは、静岡県で発生した水害の画像や、沖縄県の人口に関するツイートなどを取り上げて、その真偽の調査結果と調査過程を記事化している。
編集長は元朝日新聞記者でBuzzFeed Japanの編集長も務めた古田大輔さん。編集には同紙記者の野上英文さんと元朝日新聞の藤森かもめさんが就任。ファクトチェッカーは早稲田大学政経学部の学生4人が務める。
運営委員長は曽我部真裕教授(京都大学大学院法学研究科)。監査委員長には宍戸常寿教授(東京大学大学院法学政治学研究科)が就任する。設立に際しては米Googleの慈善事業部門と、ヤフーが支援にあたった。
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