Googleレンズの「画像+テキスト」検索(マルチ検索)、日本語にも数カ月中に対応
Googleが検索の新機能を複数発表した。Googleアプリの検索ツール「Googleレンズ」の「マルチ検索」機能が日本語に対応する。本稿では日本でも近く利用できるようになる機能を紹介する。
米Googleは9月28日(現地時間)、検索関連の年次イベント「Search On 2022」を開催し、多数の新機能を発表した。本稿では、日本でも近く利用可能になる機能を紹介する。
「マルチ検索」が日本語を含む70カ国対応に
「マルチ検索」は、AndroidおよびiOSのGoogleアプリで使える検索ツール「Googleレンズ」の機能で、4月に英語版が発表されたもの。これが向こう数カ月中に日本語を含む70カ国語に対応する。
Googleレンズは、スマートフォンのカメラに映っているものやGoogleフォトの写真について検索できる機能。調べたいオブジェクトにカメラを向けてGoogleレンズのシャッターボタンをタップすると、検索結果が画像で表示される。
マルチ検索に対応すると、シャッターボタンをタップすると検索結果ページの上部に「+Add to your search」と表示され、ここにテキストで検索したい情報を追加することで検索結果を絞れる。
下のGIF画像は、シャツの柄が気に入ったが、シャツではなく、似た柄のネクタイが欲しい場合の検索例だ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
画像翻訳の表示がより自然に
Googleレンズではリアルタイムの翻訳もできる(翻訳したいテキストにカメラを向けて「翻訳」を選んでシャッターボタンを押す)。
現在は翻訳結果は枠付きで表示されるが、これがより自然に背景に馴染んだ形で表示されるようになる。
これは、Google Pixel端末で使える消しゴムマジックでも採用している敵対的生成ネットワーク(GAN)という機械学習方法で実現するものだ。
この機能は年内公開予定。
ファッションアイテム検索の強化
スマートフォンでのファッションアイテム(洋服、靴、アクセサリーなど)検索が強化された。例えば「カーゴパンツ」と検索すると、購入できるWebサイトや店舗へのリンク、スタイルガイドなどが画像と共に表示される。また、検索結果上部に表示されるフィルタにはリアルタイムの検索トレンドを反映したものが追加される。例えば「ジーンズ」のフィルタとして、現在のトレンドである「ワイドレッグ」や「ブーツカット」などのフィルタが表示される。
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