Google、“棒キーボード”公開 「1次元QWERTY配列」採用 キーボードの“ボー”に注目
Google Japanがオリジナルキーボード「Gboard 棒バージョン」を公開した。全てのキーを1列に配置した「1次元QWERTY配列」を採用しており、「入力したい文字を探しやすくした」と説明している。
グーグルは10月1日、オリジナルキーボード「Gboard 棒バージョン」を公開した。全てのキーを1列に配置した「1次元QWERTY配列」を採用しており、「入力したい文字を探しやすくした」と説明している。ユーザー自身で作れるよう設計データやファームウェアも公開されている。
同社は「入力したい文字がどこにあるか見つからなくて、キーボード上を上下左右に探し回ったことはないでしょうか?」とキーボードの問題点を指摘。探す方向を1方向にすることでこの問題を解決できるとして、今回の棒バージョンを開発したという。「入力したい文字を端から順番に見ていくことにより、きっとキーを探し出すことができます」(グーグル)
横に長いキーボードのため「自然と腕が広がるので、仕事中でも人知れずストレッチができます」とメリットをアピール。「ピアノのように2人で連弾を楽しんでいただくこともできます」と主張している。また、奥行きが既存のキーボードの1/5になるため、机が広く使えるという。
その他、「遠いところのキーを押すちょうどいい棒」「家具の後ろに落とした小物を掻き出す棒」「おおまかに長さが測れるものさし機能」「長さを生かした物干し機能」など、文字入力以外にも使えるという。グーグルが提供した画像には、キーボードを虫取り網の棒にしている画像もあり、思わずキーボードの概念を揺さぶられそうになる。
同社は以前にも、物理フリックバージョンや湯のみバージョンなど“変態キーボード”を公開。これまで、キーボードの「キー」に焦点を当てて開発を続けてきたが、今回は「ボー」に注目したという。今後は、絵文字入力や持ち運びに便利な丸めるバージョン、文字を含めたロング棒バージョン、7色に光るゲーミングバージョンなどを検討しているという。
エイプリルフールには半年ほど早いが、同社は「キーボードの発表にふさわしい日を検討していた際、101キーボードと呼ばれる101個のキーがあるタイプが良く使われていることに気が付きました。そこで、101キーボードにちなんで10月1日に公開しました」と説明。「末ながーく使っていただきたいです」(グーグル)
関連記事
- Google、湯飲み型キーボードを披露 「スシ配列」採用 設計図を無償公開
Google Japanが湯飲み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」を披露。発売予定はなく、3Dプリンタやプリント基板加工機向けの設計図と回路図、ファームウェアなどをGitHubで無償公開している。 - Googleの“湯呑み型キーボード”に新バージョン 自作キーボードの標準的なマイコンボード「Pro Micro」採用
Google Japanが10月に公開した湯呑み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」に、PCとの通信部品を変えた「Pro Microバージョン」が加わった。12月22日にGitHub上で設計図を公開した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.