スマートホーム標準「Matter 1.0」ついにリリース
無線通信規格標準化団体Connectivity Standards Alliance(CSA、旧ZigBee Alliance)は、スマートホームの通信規格「Matter 1.0」をリリースしたと発表した。CSAにはAmazon.com、Apple、Googleなどの米IT企業も参加している。Googleは同日、Matterサポート製品を発表した。
Amazon.com、Apple、Googleなどの米IT企業も参加する無線通信規格標準化団体Connectivity Standards Alliance(CSA、旧ZigBee Alliance)は10月4日(米国時間)、スマートホームのための通信規格「Matter」の「1.0」仕様とその認定プログラムをリリースしたと発表した。SDKも完成した。
Matterは2019年12月に発表された標準。スマートホームデバイスはプラットホームを横断してシームレスに統合され、安全で信頼できるものであるべきであるという理念に基づいて構築された。リリースまでに約3年かかったことになる。現在、Google、Apple、Amazonを含む280社以上の企業が参加している。
Matter 1.0のグローバル認定プログラムは、Wi-FiおよびThreadをテストする8つの認定テストラボで開始された。
Matterに対応させれば、スマートホームメーカーは製品を各社の音声アシスタント(AmazonのAlexa、AppleのSiri、GoogleのGoogleアシスタントなど)に個別に対応させる必要がなくなる見込みだ。
まずは、Hueなどのランプ、サーモスタット、ドアロック、テレビなどの対応製品が登場する見込み。
CSAは11月3日にMatterの立ち上げイベントを開催する計画だ。そこで複数の対応製品が披露されることになるだろう。
Googleは同日、複数のMatterサポート製品を発表した。
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