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メタップス、メールから社内のシャドーITを抽出する新サービス
メタップスは10月5日、メールのアドレスと件名情報を使い、社内で利用中のSaaSを一斉に抽出できるサービスの提供を始めた。社員が無許可で利用しているSaaS、いわゆるシャドーITを洗い出すことができる。
メタップスは10月5日、メールのアドレスと件名情報を使い、社内で利用中のSaaSを一斉に抽出できるサービスの提供を始めた。社員が無許可で利用しているSaaS、いわゆるシャドーITを洗い出すことができる。料金は無料。
シャドーITは、無駄なコストの支払いや情報漏えいにつながることから、対策が急務になってきている。その対策の入口として、誰がどのSaaSを利用しているかを一覧化することで、ヒアリングやアンケート調査をすることなく、棚卸しを効率化できる。
登録したSaaSから社員宛に日々送られてくるメールのログを機械学習させることで、利用しているSaaSのリストを自動的に生成する。利用する情報は、社員のメールアドレスと送信元のメールアドレス、件名のみ。
メタップスではSaaS一覧リストから、どれがシャドーITかどうかを検知する「シャドーIT機能」をクローズドなβ版として無料提供している。このシャドーIT機能に申し込むことで、SaaS一覧生成サービスを利用できる。シャドーIT機能は、今後有料サービス化を目指している。
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