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角川歴彦会長が辞任 「贈賄に当たる可能性」指摘を無視
KADOKAWAが、角川歴彦会長と松原眞樹副会長の辞任を発表した。執行役員職からも離れるが、角川会長は取締役として経営にかかわるとしている。
KADOKAWAは10月5日の記者会見で、角川歴彦(つぐひこ)会長と松原眞樹(まさき)副会長の辞任を発表した。歴彦会長は4日に東京オリンピック・パラリンピックをめぐる贈収賄事件で東京地検特捜部に起訴されている。
2人は執行役員職からも離れるが、角川被告は取締役として残るとしている。後任を設置する予定はない。辞任による業績への影響は小さいとしている。
角川被告は、大会組織委員会の理事だった高橋治之容疑者に、同社を大会スポンサーに選んでほしいなどと依頼し、約6900万円の賄賂を渡した疑いがある。調査に当たった外部の弁護士によると、社内で事前に同取引が贈賄に当たる可能性があるとの指摘があったにもかかわらず、取引を実施したという。
同社は5日付で新たに外部の専門家を中心とするガバナンス検証委員会を設置。贈賄事案の原因解明と再発防止策の提言を行う。今後は監査等委員会とともにコンプライアンスの順守とガバナンスの改善を進めるとしている。
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