Metaのアバターに足を生やす ザッカーバーグCEOが予告
Metaのアバターは現在上半身だけが空中に浮いているが、将来足が付くとザッカーバーグCEOが予告した。カメラでトラッキングするのではなく、上半身の動きから全身の位置を予測するAIモデルを構築中だ。
米Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは10月11日(現地時間)、メタバース関連の年次イベント「Meta Connect」で、「Meta Horizon Worlds」のアバターに足を追加すると発表した。足が生える具体的な時期については言及しなかった。
イベントに全身アバターとして登場したザッカーバーグ氏は、足は「おそらくわれわれのロードマップ上で最も要望の多かった機能だ」と語り、足でジャンプしてみせた。
Horizonのアバターは現在は上半身のみで、空間に浮いている様子はかなり不気味だ。
ザッカーバーグ氏は8月、Horizon Worldsの提供地域拡大を告知する自身のアバターを嘲笑されたことを受け、「Horizonとアバターは近日中にメジャーアップデートする。詳細はMeta Connectで共有する」と予告していた。
ただし、この足付きアバターはすぐに使えるようになるわけではない。同日発表のハイエンドヘッドセット「Meta QUestPro」でも足付きアバターはまだ表示できない。
ザッカーバーグ氏は、「足は非常に難しい。だから他のVRシステムにも足はない」と語った。足は飾りだと思っていたわけではなかったようだ。
現行のヘッドセットは、手や顔など上半身の動きしか追跡しない。腕については、トラッキングとAI予測技術の向上でかなりリアルになってきたと同氏は言う。だが、足は例えばデスクに座っているような場合、ヘッドセットのカメラでトラッキングすることはできない。そこで、上半身の動きから全身の位置を予測するAIモデルを構築したと説明した。
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