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Google、AndroidとChromeでのFIDOの「パスキー」サポートを年内開始へ

Googleは、5月にApple、Microsoftと発表したFIDOの「パスキー」をAndroidとChromeでサポートすると発表した。年内にユーザーが利用可能になる見込み。Appleは「iOS 16」でサポートを開始済みだ。

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 米Googleは10月12日(現地時間)、AndroidとChromeで、5月に米Appleと米Microsoftとともに発表したFIDO Allianceの「パスキー」(正式名称は「マルチデバイス対応FIDO認証資格情報」)のサポートを年内に開始すると発表した。

 パスキーは、パスワードに代わるより安全な手段として開発された。また、SMSやアプリによるワンタイムパスコード、プッシュベースの承認などによる従来の2要素認証をも置き換えられる。

 業界標準のAPIとプロトコルに基づいて公開鍵暗号化を使うことで、フィッシング攻撃を回避できるとGoogleは説明する。

 パスキーは、ユーザーのPCやスマートフォンなどに暗号化された秘密鍵として保存される。秘密鍵を作成すると、オンラインサービス側で対応する公開鍵のみが保存され、そのオンラインサービスにログインしようとすると、サービス側が秘密鍵の署名を検証することでロックを解除する。

 passkey 1
Android端末でのパスキーの作成
 passkey 2
パスキーでのログイン

 秘密鍵は複数のデバイスに保存できる。盗難されたデバイスからのログインを防ぐために、秘密鍵を保存したデバイス自体もロックされる。

 Androidデバイスでは、「Googleパスワードマネージャー」で複数デバイスでのパスキーのバックアップと同期を管理する。同時に複数のデバイスに同じパスキーを保存できるだけでなく、もちろん新しいデバイスに移行する場合もここで操作する。

 PCのChromeブラウザからのWebサービスへのログインでも、スマートフォンに保存されているパスキーを使える。

 Appleは6月発表のmacOS VenturaとiOS 16で、既にパスキーを利用可能にしている

 つまり、例えばMacのSafariでWebサービスにログインするためにAndroidスマートフォンを使ったり、PCのChromeブラウザでのサービスログインにiPhoneを使ったりすることが可能になる。

 passkey 3
Androidデバイスを使ってSafariブラウザ上のWebサービスにログイン

 パスキーの仕組みについては公式ブログにわかりやすい説明がある。

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