AI研究者兼プログラマーが「AI Programmer」について社長に聞いてみた(2/5 ページ)
突如としてネット上に出現した「AI Programmer」なるサービスがバズっているとのことで、ITmedia NEWS編集部から依頼を受けた筆者は、早速うわさのサービスAI Programmerを使ってみることにした。
これはプログラマーの危機である
では「SQL」で、「名簿から年齢が18歳以上のユーザーを抜き出す」とすると、これもちゃんとしたSQLが出力される。これは面白い。
さらに意地悪して「Python」で、「画像ファイルを読み込んで縮小して別名で保存」としたら、それっぽいコードが出てきた。面白すぎると同時に「俺の仕事は本当になくなるのでは?」という恐怖さえ感じ始めた。
なにしろ、絵と違ってプログラムというのは、「ちゃんと動けばそれが正解」なのである。絵の場合「人間の表現物としての云々(うんぬん)」を満たす必要があるので、例えAIが絵を描けるようになったとしても、人間が描く絵には依然として高い価値が存在する。
しかしプログラムの場合、AIが書いても人間が書いても動作は一緒で、しかもヘタをするとAIが書いた方がより良いコードの可能性さえある。最近はただでさえノーコードだのローコードだのという環境が出てきてプログラマーの負担が減っているというのに、これ以上負担を減らされたらプログラマーはいよいよ職業として成り立たなくなっていくのではないか。
近い将来、プログラミングは大半の人が持っているスキルの1つに過ぎず、英会話が得意とか昆虫に詳しいとかと同じように、個人の趣味の範囲でいろいろなことができるようになるのかもしれない。実際、昔なら趣味的に作ったWebサービスがバズるとすぐにサーバが落ちてしまい、増強したり負荷分散したりすることにほとんどのエネルギーをもっていかれたのだが、今はサーバレスで勝手にスケールしてくれるので、心配するのはサーバ(レス)代だけということになりがちだ。
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