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奈良の生協にサイバー攻撃 個人配達がしばらく中止、店頭ではスマホ決済など利用不可に
奈良県の生協ならコープは、個人配達などの商品発注データを管理するシステムで重大な障害が発生していると発表した。原因はサイバー攻撃を受け、セキュリティソフトがネットワークを遮断したためという。
奈良県の生協ならコープ(奈良市)は10月13日、個人配達などの商品発注データを管理するシステムで重大な障害が発生していると発表した。原因はサイバー攻撃を受け、セキュリティソフトがネットワークを遮断したためという。この影響で一部商品の配達が行えない事態になっている。
システム障害が発生したのは9日早朝。ならコープネットワークに接続できないと連絡を受け、調査するとサイバー攻撃を受けていたことが判明。それによりセキュリティソフトがネットワークを遮断していたという。さらに調べたところ、システム復旧には相当の時間を要することが分かったとしている。
この影響により、商品の個人配達などをしばらくの間休止する。店舗は通常通り営業しているが、スマホ決済やクレジットカード決済ができず、しばらくの間現金決済のみで対応する。なお、出資金や個人情報については別のシステムで管理しており、13日時点で被害は確認しないとしている。
ならコープは1974年に創立した生活協同組合。3月31日時点での組合員数は27万9117人に及び、県民の約50.9%が加入しているという。
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