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中判でしか撮れない絵がそこにある、ハッセルブラッド「X2D 100C」を試した荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/8 ページ)

この連載では初となるハッセルブラッドである。「X2D 100C」は1億画素センサーを搭載しながら、ボディ内手ブレ補正を持ち、AFも快適で、幅広く使えるカメラなのだ。手にしてみると、これが実に良いのである。

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 こういう都市部ならではの構造物もディテールの描写力が生きる。これは先日閉館した新宿の小田急百貨店。取り壊される前にと撮ったものだが、拡大しても特にシャープネスをかけなくてもディテールまでしっかり見える。


高度成長期を象徴するようなデザインのビル。正面のアルミパネルのファサードが特徴的だ(38mm 1/100秒 F8 ISO64)

 AFは像面位相差AFが294点。爆速ではないがとても正確だ。

 AFポイントサイズを変えられるが、顔検出AFの様な自動的に合わせてくれる機能はない。タッチパネル、あるいはボタン+ダイヤルで動かせるし、ファインダーを覗いているときもモニターをタッチパッドとして利用可能だ。


目元にAFポイントをおいたときの図。下部と右手のバーは電子水準器だ

室内でのポートレート。目元から徐々にぼけていく感じが非常にいい。そして絞り開放ながら目元は非常にシャープでよい写りだ。階調も滑らかでナチュラル(55mm 1/70秒 F2.5 ISO200)

 こちらは38mmのレンズを装着し、屋外で撮影したポートレートだ。


階段の上からちょっと見下ろす感じで広角系のポートレート。曇天だった分光も柔らかくて自然。元データの情報量が多いのでここからどう画作りしていくかが勝負って感じだ(38mm 1/60秒 F2.5 ISO64)

 AF枠を最小にするとかなりピンポイントで合わせられる。ここでは絞りを開放にし、狐が咥えている「鍵」に合わせてみた。


小田急百貨店屋上の豊川稲荷にて。目ではなく、あえて咥えている鍵にフォーカスを合わせてみた(38mm 1/100秒 F2.5 ISO64)

 マニュアルフォーカス時の使い勝手もいい。

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