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中判でしか撮れない絵がそこにある、ハッセルブラッド「X2D 100C」を試した荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/8 ページ)

この連載では初となるハッセルブラッドである。「X2D 100C」は1億画素センサーを搭載しながら、ボディ内手ブレ補正を持ち、AFも快適で、幅広く使えるカメラなのだ。手にしてみると、これが実に良いのである。

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 新しいレンズはレンズ側の絞りリングとかちょっとずらすとMFになる。


55mmのレンズ。フォーカスリングには昔懐かしい被写界深度の目安となる線が描かれている。手前のリングは絞りリング

フォーカスリングをずらすと距離表示が現れ、マニュアルフォーカスになる

 すると画面上のフォーカスポイントのデザインが変わり、フォーカスリングを回すのだが、ピントが近づくと円の上のインジケーターが真上に近くなり、最終的に緑色になる。このアシストの機能がいい。


MF時は画面のフォーカスポイントが円形になり、ピントが合うと緑に。上部の三角は左右に動いてピントのズレを教えてくれる

 また、後電子ダイヤルを一度押し込むと拡大表示になるのでピントを追い込むこともできる。

 シャッター音はものすごく静か。電子シャッターじゃないかと思うくらい。それは「レンズシャッター」を採用しているから。多くのレンズ交換式カメラはボディ側、イメージセンサーの前にシャッターユニットを持っているが、ハッセルブラッドのXシリーズはレンズ側にシャッターユニットが入ってるのである。

 レンズシャッターの特徴は静かなことと全シャッター速度でストロボ同調できることと、最高速を上げにくいこと。

 今回使った2本はどちらも最高で1/2000秒(中には1/4000秒まで上げられるレンズもある)だ。

 それ以上に上げたいときは電子シャッターを使える(最高で1/6000秒)が、ローリングシャッター歪みはかなり大きいので積極的に使うものではないかな。

 ISO感度はISO64からISO25600までだ。

 数字上はそれほど高くないが、大型センサーだけあってISO12800くらい問題なく使える。

 特筆したいのはボディ内手ブレ補正。

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