「半導体産業人生ゲーム」(等身大)で遊んでみた 記者の人生はバラ色か、どん底か:CEATEC 2022
JEITAがCEATEC 2022に出展した「半導体産業人生ゲーム」で遊んでみた。記者の人生はバラ色か、どん底か。
半導体産業に携わる一生を「人生ゲーム」で体験──JEITA(電子情報技術産業協会)はテクノロジー専門展示会「CEATEC 2022」(幕張メッセ、10月18〜21日)にこんなブースを出展した。ルーレットやマスのサイズは等身大。コマはもちろん人間だ。
JEITAによれば、学生などに半導体産業への関心を持ってもらうための取り組み。制作には人生ゲームを提供するタカラトミーも協力したという。「半導体産業人生ゲーム」ではどんな人生が過ごせるのか、記者が実際に体験した。
記者の人生はバラ色か、どん底か
半導体産業人生ゲームの基本的な流れは通常の人生ゲームと同様だ。1〜10の数字が出るルーレットを回してすごろくのようにマスを進み、就職やトラブルなどさまざまなイベントに遭遇する。その度に手持ちのお金が増減していくので、より多くの資金を稼げるようにゴールを目指すルールだ。
ただし半導体産業人生ゲームには他のプレイヤーと対立する要素はない。あくまでルーレットを回して、半導体産業に関わる人生を追体験するにとどまっている。小道具のお金もあり、スタッフと受け渡しして管理する。
早速巨大ルーレットを回して前に進む。序盤はどんな職業に就くか決めるフェーズだ。記者は半導体企業のアプリケーションエンジニアになった。
次はマネジャーになれるかチャレンジだ。ルーレットを回して1が出れば「研究開発・設計」、3なら「検証・評価」、6なら「営業・マーケティング」、8なら「資材・ツール」職のマネジャーになれる。出目は3。記者は検証・評価職のマネジャーになれた。この時点で記者の人生より順調だ。
次は若手として奮闘する中盤戦。「開発した製品が大手企業に採用され、社長表彰を受ける」マスだ。こんな順調でいいんだろうか。ご褒美として10万ドルももらえた。
ここからは終盤。半導体人材として大成を目指すフェーズだ。ここも出目がよく、「半導体・デジタル人材のけん引役として教育界からオファー!」マスに止まり、さらに10万ドルもらってそのままゴールした。いいマスしか踏まなかったので、バラ色人生といって差し支えないだろう。
ただ、記者が踏まなかったマスの中には「プロジェクト中止。3マス戻る」「半導体不足で資金が減る」といったものもあった。もし引っ掛かっていたらここまで順風満帆にはいかなかっただろう。
ゲーム終了後には、プレイ中に利用した「職種カード」をもらえる。ゲーム内で就いた職業について説明する資料だ。希望者はゲーム中に稼いだ小道具のお金も持ち帰れる。ブースには学生とみられる人が多く、本来のターゲットに好評そうな様子だった。
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