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KDDI、核融合発電のスタートアップに出資
KDDIが核融合発電に取り組むスタートアップに出資した。水素の同位体を燃料とするもので、資源の豊富さ、二酸化炭素・高レベル放射性廃棄物が発生しない特徴を持つという。
KDDIは11月8日、核融合発電に取り組むスタートアップ「Helical Fusion」(東京都千代田区)に出資したと発表した。KDDIが環境問題の解決を目指すスタートアップに投資する「KDDI Green Partners Fund」を通して実施した。
核融合発電は、水素の同位体を燃料とし、太陽で起きている現象を再現してエネルギーを取り出すという。KDDIは、核融合エネルギーの特徴として「資源が海水中に豊富にある」という供給安定性、「二酸化炭素を排出しない」という環境適合性、原子炉と異なり高レベル放射性廃棄物の発生がなく「安全対策が容易」であることを挙げている。
Helical Fusionは、大学共同利用機関法人「自然科学研究機構 核融合科学研究所」の研究成果をもとに、「ヘリカル型核融合炉」の社会実装を目的として設立されたスタートアップ。メンバーは核融合科学研究所出身の研究者が中心という。
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