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GPT-3活用で10日で開発 アイデアとスピード勝負の有料AIライティングサービスはどうやって生まれたのか?(2/2 ページ)

「Catchy」は、AIが謝罪文から記事作成まで行うライティングサービスだ。米国の人工知能研究団体OpenAIが開発提供している「GPT-3」のAPIを用いて、わずか10日で開発し、提供した。

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AIが普及する世界で、考えておかなくてはいけないこと

 公開されているAPIを使い、UIを工夫したシンプルなサービスではある。しかし、伊藤氏は今後AIが普及する世の中において、重視しなくてはいけない点を見据えている。1つが健全性だ。

 海外ではGPT-3などを使って文章を大量に自動生成し、スパムコンテンツを量産する行為が増加しているという。出来の悪い翻訳ツールのような文章だった時代もあったが、AIの進歩は著しく、英語圏ではかなり品質がアップしている。「GPT-3で作ったテキストが外来種的に登場して、混乱をもたらしている」(伊藤氏)

 日本でも同様の事態が起こることを前提に、いったん生成された文章は、2度と表示されないように弾いている。また自動利用を禁止しており、RPAなどの利用を制限して野放図にコンテンツが生成されないようにしている。

 さらに国内のコンテンツ投稿プラットフォームには、AIが作成したコンテンツかどうかを確認できるような情報提供も行っていく予定だ。

 今後は、GPT-3のコード生成の進化に期待し、事業化に向けて進展を見守っている。「今のノーコードツールは、どこまでいってもプログラミング言語をビジュアル化しているだけ。Scratchを大人向けにしたようなものだ。AIによるコード生成は、プロンプトを入れたらWebサイトが出来上がる、プロダクトデザインが出来上がる、広告が出来上がるというものになる」(伊藤氏)


米著名ベンチャーキャピタルのSequoiaは、生成AIの進歩で可能になることについて、テキスト、コード、画像、映像のそれぞれについて、年表形式で予測している

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