この数カ月で急速に注目を集め出した画像生成AIサービス。国内3000以上のWebメディアをモニタリングしている分析サービス「Qlipper」を手掛けるトドオナダ(東京都港区)は、どの画像生成AIサービスがメディアに取り上げられているかを分析した。
記事数では「Midjourney」がトップ、想定PVでもMidjourneyがトップ、記事ツイート数では「Stable Diffusion」がトップだった。両サービスが2強だが、そのほかにも国産の「mimic」もそれぞれ3位に入った。
同社の分析によると、画像生成AIの盛り上がりの起爆剤となったのがMidjourney。6月の公開からニュースになっていたが、8月末にオープンソースのStable Diffusionが無料公開されたことで、相乗効果でMidjourneyが再び取り上げられた。
画像生成AIの記事本数推移を見ると、Stable Diffusion登場の8月以降、記事数が増加。Stable Diffusionについては「サービスの背後にある開発者の思想を取り上げる記事の多さが特徴」だとしている。
Stable Diffusion、Midjourneyともに記事の論調は明るいものが多いが、「画像生成AI」については明確に暗い論調の記事も多い。暗い論調の記事内のトレンドワードには「デマ」「フェイク」「水害」などが並び、「画像AIの精度向上がフェイクを見抜くことをより難しくしつつあることや、デマ画像の拡散にかかわってしまった場合の法的リスク」「著作権の侵害をしてしまう・されてしまうリスクに関する議論」が見られると分析している。
この調査は、国内3000以上のWebメディアについて、「ERNIE-ViLG」「DALL・E 2」「Midjourney」「mimic」「NovelAI」「Stable Diffusion」、そして「画像生成AI」というワードを含む記事について行われた。期間は7月18日から10月17日まで。
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