画像生成AI「Stable Diffusion」開発会社、1億100万米ドルの資金調達 音声や動画モデルなど開発加速
画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元でAIスタートアップ企業である英Stability AIは、1億100万米ドル(約150億円、1米ドル=149円換算)の資金調達をしたと発表した。
画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元でAIスタートアップ企業である英Stability AIは10月17日(現地時間)、1億100万米ドル(約150億円、1米ドル=149円換算)の資金調達をしたと発表した。画像や言語、音声、動画、3Dなどの一般および法人向けのオープンAIモデルの開発を加速させるという。
Stability AIに投資をしたのは、ベンチャーキャピタルの米Coatue Managementと米Lightspeed Venture Partners、米O'Shaughnessy Ventures LLCの3社。
Stable Diffusionはオープンソース化された画像生成AIで、ライセンスを明記することで営利・非営利問わずに使用できる。画像生成AI「Novel AI Diffusion」(Novel AI)のベースとしても利用されている。日本でも日本語版「Japanese Stable Diffusion」や、LINEのAIチャットbotサービスなどが公開されている。
Stability AIは「Stable Diffusionは8月のオープンソース化の後、世界中の20万人以上の開発者がダウンロードした」と説明。Stable Diffusionのβ版として同社が公開していた一般向けサービス「DreamStudio」は、50カ国以上で100万人以上のユーザーが登録、1億7000万枚以上の画像を生成したという。
Stability AIのエマド・モスタークCEOは「AIが人類最大の課題を解決することを約束する。しかしこれを実現できるのは、その技術がオープンで誰もがアクセスできる場合に限られる」と主張。今後も生成系AIのオープンソース化を目指す姿勢を見せている。
関連記事
- 画像生成AI「Stable Diffusion」がオープンソース化 商用利用もOK
AIスタートアップ企業の英Stability AIは、画像生成AI「Stable Diffusion」をオープンソース化した。AI技術者向けコミュニティサイト「HuggingFace」でコードやドキュメントを公開した他、同AIを試せるデモサイトなども公開している。 - 画像生成AI「Stable Diffusion」がLINEのチャットbotに 九工大の学生が作成 日本語にも対応
画像生成AI「Stable Diffusion」を使ったLINEのAIチャットbotサービス「お絵描きばりぐっどくん」が公開された。文章を送ることで、AIが画像を生成する。 - 日本語版「Stable Diffusion」公開 追加学習でオノマトペも理解 「キラキラ瞳」も反映
rinna社が、画像生成AI「Stable Diffusion」を改造した日本語版「Japanese Stable Diffusion」を無料公開した。日本語で生成したい画像の内容などを指示すると、AIが内容に沿った画像を出力できる。 - 静岡県の水害巡りフェイク画像が拡散 画像生成AIを利用 投稿者はデマと認めるも「ざまあw」と開き直り
台風15号による水害被害が発生している静岡県を巡って、フェイク画像がTwitter上で拡散されている。「ドローンで撮影された静岡県の水害」という画像という画像は、画像生成AIで作成したフェイク画像だった。 - 「われわれはNovelAIと関係ない」──海外のイラストサイト「Danbooru」が日本語で声明
海外のイラストサイト「Danbooru」は、画像生成AI「NovelAI Diffusion」(NovelAI)と無関係であると主張する声明を発表した。“NovelAIのことでお悩みになっている絵師様へ”とし、メッセージを公開している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.