ネオモバイル証券、定額取引、ポイント付与など独自サービス終了へ SBI証券に吸収
ネオモバイル証券は11月22日、2024年1月をもって「ネオモバ」独自サービスを終了すると発表した。グループ会社であるSBI証券との合併に伴う措置。
SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は11月22日、2024年1月をもって独自サービスを終了すると発表した。グループ会社であるSBI証券との合併に伴う措置。
当初は23年3月13日に、ネオモバとSBI証券は合併し、独自サービスはSBI証券内で継続して提供する予定だった。しかし、このたび合併を24年1月に延期するとともに、独自サービスを完全終了する。
段階的に各サービスを終了する。新規口座開設の受け付けや、「ネオW」「WealthNavi for ネオモバ」は終了済み。FXサービスも4月からは決済のみの対応となる。
月額220円の利用料で、月間50万円までの株式が取引でき、かつ200円分のTポイントを付与するのが、ネオモバ独自の手数料体系だった。取引は22年12月末まで可能だが、Tポイントの付与は23年7月3日をもって終了する。
役割を終えたネオモバ
ネオモバはスマホ証券の先駆けとして19年4月に開業。Tポイントを運営するカルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)との合弁会社として、ポイントを使って1株から株式が買えることを特徴としていた。ポイント投資を武器に、若年層の取り込みをミッションとし、21年6月には60万口座に達するなど、順調に規模も拡大してきた。
一方で、SBI証券側でも、TポイントおよびPonaポイント、dポイント、Vポイントなど複数のポイントへの対応が進んだ。さらに、投信のクレカ積立の開始など、SBI証券側でも若年層の獲得施策がスタートした。
サービスを絞り込み、スマホ証券としてスタートしたネオモバだが、SBI証券がマルチポイント化、クレカ積立などをスタートして若年層にリーチできるようになる中、その役割を終えたともいえる。
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