ニュース
パナソニックの中村邦夫元社長が死去 IT バブル崩壊後の事業再編をけん引
旧松下電器産業(現パナソニック)の社長を務め、ITバブル崩壊後の構造改革をけん引した中村邦夫氏が11月28日に亡くなった。83歳だった。
松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の中村邦夫元社長が11月28日に肺炎のため亡くなった。83歳だった。30日にパナソニックが明らかにした。
中村氏は滋賀県出身。大阪大学経済学部を卒業した1962年に松下電器産業(当時)に入社し、アメリカ松下電器の副社長やイギリス松下電器の社長を務めた。
社長に就任したのは2000年6月。ITバブル崩壊後は危機的状況の中で構造改革をけん引し、グループをV字回復に導いた。
社長退任後は日本経済団体連合会の副会長として日中経済関係の発展や経済法制の整備などに尽力。2020年には国内製造業の発展への貢献と国家行政に寄与したことで「旭日大綬章」を受章している。
通夜と告別式は近親者のみで執り行った。パナソニック ホールディングスは後日「お別れの会」を行う。
関連記事
- 1位と2位がタッグ――松下と日立、プラズマ生産技術で協業
プラズマディスプレイパネル(PDP)生産で1位の松下と2位の日立が、PDPの生産技術分野での協業を発表。資材の共同調達や両社先端技術の相互活用などで、韓国勢にコスト面で対抗する。 - 米と水を自動で入れる「自動計量IH炊飯器」、パナが開発 外出先から炊飯量を変更できる
パナソニックは15日、業界初の「自動計量IH炊飯器」を発表した。炊飯器本体に水のタンクと米びつを内蔵。炊飯量を指定すると自動的に米と水を計量して内釜に投入し、そのまま炊飯を行う。 - パナソニック「指定価格制度」 家電量販店はどう捉えているのか?
パナソニックが「メーカー指定価格」を導入し、話題になっている。一部のフラグシップモデルで販売価格を指定し、値引きを認めないというものだが、家電量販店は在庫リスクを負わずに済む。「指定価格」により、家電量販店は今後どうなっていくのか。また他メーカーは追従していくのだろうか。 - パナソニック、LED照明など約3万6000種を値上げ 個人向け商品は含まず
パナソニックは1日、住宅会社や工務店向けなど法人ルートで販売しているLED照明やパッケージエアコンなど約3万6000種を2023年1月から順次値上げすると発表した。「パルック」ブランドなどの個人向け商品は含まない。 - 石こうボードの壁にも掛けられる大画面テレビ、パナソニックが発売 厚さ3.5センチ
パナソニックは6日、壁掛けを前提とした55V型の4K有機ELテレビ「ウォールフィットテレビ」を発表した。33万円前後から。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.