Salesforceの共同CEO、ブレット・テイラー氏が辞任 ベニオフ氏が会長兼CEOに
Salesforceは1年前に創業者のマーク・ベニオフ氏との共同CEOに就任したブレット・テイラー氏が辞任すると発表した。ベニオフ氏が会長兼CEOに戻る。同日発表の業績は予想を上回る増収増益だった。
米Salesforceは11月30日(現地時間)、1年前に取締役副会長兼共同CEOに就任したブレット・テイラー氏(43)が辞任すると発表した。2023年1月31日付で退社する。現会長兼共同CEOの創業者、マーク・ベニオフ氏(58)が会長兼CEOに戻る。
テイラー氏は発表文で「Salesforceでの素晴らしい6年間に感謝している。(中略)熟考の末、起業家としてのルーツに戻ることにした。Salesforceはかつてないほど顧客との関連性が高くなり、クラス最高の経営陣と会社が全力で業務を遂行しているため、今こそ私が離れるのに適切な時期だ」と語った。
Salesforceが同日発表した第3四半期(8〜10月期)の決算は、売上高はアナリスト予測の78億2000万ドルをわずかに上回る78億4000万ドル、1株当たり純利益は予想の1ドル22セントを上回る1ドル40セントだった。
テイラー氏は米Googleや米Facebookを経て2012年にソーシャルワープロのQuipを立ち上げ、2016年にQuipがSalesforceに買収された際に同社入りした。また、2016年から米Twitterの取締役を務め、ジャック・ドーシーCEOの退任に合わせて会長に任命されたが、同社を買収したイーロン・マスク氏により、他の取締役とともに解任された。
ベニオフ氏は2018年にキース・ブロック氏を共同CEOに任命したが、ブロック氏は2020年2月に退任した。
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