freee、小規模法人の「セルフ税務申告」強化 税務調査時に税理士がサポートする新プラン
freeeは12月1日、小規模法人が税理士に依頼することなく自身で税務申告を行うことをサポートする「freee申告」に、税務調査時に税理士がサポートする新プラン「法人税申告後もあんしんプラン」を追加した。
freeeは12月1日、小規模法人が税理士に依頼することなく自身で税務申告を行うことをサポートする「freee申告」の強化を発表した。税務調査時に税理士がサポートする新プラン「法人税申告後もあんしんプラン」を追加。価格は通常版の2万4800円(年額・税別)に対し、4万3800円(同)となる。
これまで税務申告は税理士など会計事務所に依頼するのが一般的だった。しかし、新設法人や売上高1000万円以下のマイクロ法人では、記帳内容が少ないため自身で税務申告をしたいというニーズがある。freee顧客にはこうした法人が多いことから「freee申告」を2021年2月から提供している。
ただし、freeeのアンケートによると、小規模法人の約26%が税務調査に対して不安を感じている。そこで不安の声に対応するため、税理士がサポートする「法人税申告後もあんしんプラン」を追加した。税務調査の際に、税理士が事前の交渉と準備、調査当日の立ち会い、修正申告に対応する。
顧問税理士がいない場合、税務調査時に税理士に依頼すると30万〜100万円の費用が発生しており、金銭面での不安にも対応する。
「freee申告は、多くの会社が利用しているが、税務申告に不安を感じている人も多い。多くの方がサポート付きの新プランに変更するのではないか。不安の解消により、新たにセルフ申告を選ぶ人も多いだろう」(freee申告のプロダクトマネージャー、高木悟氏)
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