Microsoft、任天堂に「コール オブ デューティ」を10年間提供 Xboxトップが契約締結を報告
Microsoftが、米Activision Blizzardの買収後、人気ゲーム「コール オブ デューティ」を任天堂に10年間提供し続けると発表。Xboxの責任者、フィル・スペンサー氏が自身のTwitterアカウントで契約締結を発表した。
米Microsoftは12月6日(現地時間)、米Activision Blizzardの買収後も10年間は人気ゲーム「コール オブ デューティ」を任天堂のプラットフォームに提供し続けると発表した。併せて米ValveのPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」にも提供し続ける方針を示している。
MicrosoftでXbox事業を統括するフィル・スペンサー氏がTwitterで明らかにした。コール オブ デューティは2003年から提供の続くFPS(1人称視点でのシューティングゲーム)シリーズ。22年10月に発売した「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII」は、リリースから10日で世界累計売上が10億ドルを超えるなど、人気のゲームとして知られている。開発元は作品ごとに異なるが、提供はActivision Blizzardが手掛けている。
同シリーズを巡っては、MicrosoftのActivision Blizzard買収に当たって、プレイできるゲーム機・プラットフォームが制限されるのではないかと、ファン間で不安の声が出ていた。11月に独占禁止法関連の調査を始めた欧州委員会も、Microsoftが競合によるコール オブ デューティなどへのアクセスを制限する可能性があると指摘。健全な競争への悪影響を懸念していた。
一方で、Microsoftは1月の時点で、買収後もコール オブ デューティはソニーのPlayStationなどで引き続きプレイできると説明している。今回の契約についても、フィル・スペンサー氏は「Microsoftは、より多くのゲームをより多くの人々に提供することに尽力している」と強調した。
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