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富士フイルム「X-T5」はスチル撮影に軸足を置いたハイエンド機荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

「X-T5」は予想以上にX-Tだった。動画寄りの「X-H2S」「X-H2」に対し、静止画に軸足を置いたカメラとして設計され、操作系もそっち寄り。写真メインの人にはありがたいのだ。

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センサーはX-H2レベルの4000万画素、そのクオリティーは?

 さて中身。

 センサーは4000万画素とAPS-Cサイズセンサーながら高画素を実現したX-H2と同じ「X-TRANS CMOS 5 HR」を、画像処理エンジンもX-H2と同じ「X-Processor 5」を採用。最新の高画素タイプを採用している。


正面から。向かって左がX-T4、右がX-T5。センサーサイズは同じながらX-T4は約2610万画素、X-T5は約4020万画素

 画質はなんといっても解像感が素晴らしい。レンズによってその実力を発揮しきれないものもあるけれども、7728×5152ピクセルでディテールまでしっかり描写してくれる。


いつものガスタンク。レンズは16-80mm F4を使用。さすが4000万画素の映りで、富士フイルムらしい鮮やかさもよい(16-80mm 16mm 1/420秒 F8 ISO125)

 ボディ内手ブレ補正はX-T4より少し良くなって最大7.0段。80mmの望遠で1/9秒でぶれないのはさすが。


夜の交差点を手持ちでスローシャッター撮影。16-80mmの望遠端で(16-80mm 80mm 1/9秒 F4.0 -1 ISO800)

 画素数が上がると高感度時の画質が気になるところだが、そこはX-H2と同じ。基本となるISO感度がISO125になったが(X-T4はISO160だった)、高感度は標準でISO12800まで、拡張ISO感度でISO51200までとなっている。

 特に高感度に強いわけではないが、画素数の割に悪くない。


ISO400からISO51200まで撮影し、部分を切り出してみた。ISO25600以上は拡張ISO感度

 X-T5の中身はX-H2と思ってOkなわけで、基本撮影性能もそれに準拠している。

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