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富士フイルム「X-T5」はスチル撮影に軸足を置いたハイエンド機荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

「X-T5」は予想以上にX-Tだった。動画寄りの「X-H2S」「X-H2」に対し、静止画に軸足を置いたカメラとして設計され、操作系もそっち寄り。写真メインの人にはありがたいのだ。

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 AFはディープラーニング技術を用いた被写体検出AFを搭載。

 人物は瞳検出(左右の瞳を選ぶこともできる)に対応。


午後の陽射しで人物撮影。レンズは50mm F2.0。手前の瞳にちゃんとフォーカスがきている(50mm 1/5400秒 F2.0 ISO125)

 より人物が小さくてもきっちり見つけてくれる。


古墳の墳頂に立っている姿を狙ってみた。レンズは30mm F2.8(30mm 1/3500秒 F2.8 ISO125)

 さらに、電車・動物・車・鳥などに対応。これらはあらかじめ対象とする被写体を選んでおく形式だ。


被写体検出は人物かそうでないかで分かれ、人物以外では動物・鳥・車・バイク・飛行機・列車が用意されている

 いくつか使ってみた。


新幹線をホームから狙ってみた。運転席を見つけてそこに自動的に合う

ホームに入線してきた新幹線N700S(だと思う)を被写体検出AFで(30mm 1/250秒 F2.8 +1/3 ISO125)

70-300mm F4-5.6を使い、池にいたオオバンを被写体検出AFで撮影。鳥の瞳をきっちり捕まえてくれた(70-300mm 300mm 1/450秒 F5.6 -1/3 ISO200)

うちのクロネコを被写体検出AFで。瞳が見えればそれを、なくても顔や後ろ頭を見つけてくれる。室内でISO5000だがこのクオリティー(30mm 1/45秒 F2.8 +1.3 ISO5000)

 連写は秒15コマ。連写で杭を争うユリカモメを撮ってみた。やはりピシッとフォーカスが来たときのクオリティーは高く、高画素なのでトリミング耐性も高い。これは良い。


杭を争う2匹のユリカモメを高速連写した中の1枚。ピシッとフォーカスも来てる。動きを止めるために1/4000秒で(70-300mm 240mm 1/4000秒 F5.6 -1/3 ISO1000)

 シャッタースピードは電子シャッターで最高1/180000秒。この辺はX-H2と同じだ。

 ただ、AFの正確性は高いが、素速く動く被写体に合わせ続ける性能はX-H2Sに比べるとちょっと劣るし「ローリングシャッター歪み」は小さくない(X-T4とあまり変わらない)。

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