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富士フイルム「X-T5」はスチル撮影に軸足を置いたハイエンド機:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)
「X-T5」は予想以上にX-Tだった。動画寄りの「X-H2S」「X-H2」に対し、静止画に軸足を置いたカメラとして設計され、操作系もそっち寄り。写真メインの人にはありがたいのだ。
AFはディープラーニング技術を用いた被写体検出AFを搭載。
人物は瞳検出(左右の瞳を選ぶこともできる)に対応。
より人物が小さくてもきっちり見つけてくれる。
さらに、電車・動物・車・鳥などに対応。これらはあらかじめ対象とする被写体を選んでおく形式だ。
いくつか使ってみた。
連写は秒15コマ。連写で杭を争うユリカモメを撮ってみた。やはりピシッとフォーカスが来たときのクオリティーは高く、高画素なのでトリミング耐性も高い。これは良い。
シャッタースピードは電子シャッターで最高1/180000秒。この辺はX-H2と同じだ。
ただ、AFの正確性は高いが、素速く動く被写体に合わせ続ける性能はX-H2Sに比べるとちょっと劣るし「ローリングシャッター歪み」は小さくない(X-T4とあまり変わらない)。
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