ニュース
進化するAI、人間がこの先生きのこるには? AIが描いた“コレジャナイ絵”を改良しながら考えた(3/3 ページ)
AIの進化が止まらない。その能力は「人間を超えるかもしれない」と思わせるレベルに高まってきている。だが、現状のAIには限界がある。自分で判断できない“指示待ち”だし、その指示が適切でなければ、良い結果は期待できない。
だが、「企業の決裁権者が興味を持ってくれるようなコピーを、10種類箇条書きにしてください」と尋ねれば、ターゲットを想定しながら広いバリエーションを提案してもらえ、アイデアの幅が広がった。
使い道は発想次第だ。単純な質問だけでなく、「討論してもらう」「落ち込んだとき慰めてもらう」「小説を書いてもらう」「コードを書いてもらう」など、ユーザーが新たな発想で次々に試しており、可能性が拓かれている。
AI時代、人間がこの先生きのこるには?
AIに仕事を奪われる――急速に進化するAIを前に、恐怖を覚える人も多い。筆者もその1人だ。
質の高いイラストを数秒で生成する能力。文章を組み立てる力。イラストレーターやライターといった既存の仕事の一部が、AIに取って代わられるおそれもある。
ただ少なくとも、現時点のAIは、”人間並み”ではない。あくまで人間をサポートするためのツールであり、使いこなすには人による指示と発想が必須だ。
AI時代に“使える人間”であり続けるためには、発想力や指示する力……クリエイティビティやマネジメント力といった“人間らしい”能力が、より重要になるのかもしれない。
関連記事
- AIスゴっ! 下手な漫画が秒で“プロ並み”に 「ネームだけで原稿完成」の時代に?
AIイラストメーカーを使うと、平面っぽい雑な絵が、立体的で表情も動きのある、描き込まれた美しいイラストに変わった。イラストAIが、「絵を描く」の意味を変えつつある。 - AIでどこまでできる? 絵心のないプログラマーが「ChatGPT」と「作画AI」でマンガを描いてみた
クリスタにAI作画機能搭載が見送られたと聞いて、なるほどなあと思いつつ、では絵が全く描けない筆者が、AIを使って漫画を書くことはできるのか、実際にやってみることにした。 - お絵かきAI、育児で活躍 “無限塗り絵”に4歳も夢中
塗り絵好きな子どもがいる家庭では、「子どもが好きな塗り絵をどう用意するか」がしばしば課題になる。そこで活躍するのが、お絵かきAIだ。 - まさに「世界変革」──この2カ月で画像生成AIに何が起きたのか?
2022年8月22日。日本時間にして午前4時ごろ、「世界変革」はついに実行された。「どんな絵も描ける」AIである「Stable Diffusion」がついにオープンソースとして公開されたのだ。そこからの2カ月を振り返る。 - 動画も音楽もゲームも 広がるAIエンターテインメントの可能性
Stable Deffusionのオープンソース公開以後、画像生成にとどまらず、AIを使ったさまざまなユースケースが登場している。動画制作や音楽制作のみならず、ゲームや新しいタイプの遊びなどへの発展も。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.