Twitter、マスクCEOの自家用ジェット追跡botとその作者のアカウントを凍結
Twitterはイーロン・マスクCEOの自家用ジェットの位置情報をツイートするbot「@ElonJet」とその作者ジャック・スウィーニー氏のアカウントを凍結した。凍結の数時間後、@ElonJetは復活した。その間に、Twitterの位置情報提供に関するポリシーが更新された。
米Twitterは12月14日(現地時間)、イーロン・マスクCEOの自家用ジェットの位置情報を提供していたbotアカウント「@ElonJet」を凍結した。その後、このアカウントを作成したジャック・スウィーニー氏のアカウント「@JxckSweeney」も凍結した。
スウィーニー氏はFacebookアカウントで「Twitterは私の30件のTwitterアカウントを凍結した」と報告した。
だが凍結から数時間後である本稿執筆現在、@ElonJetは復活している。スウィーニー氏のアカウントは凍結されたままだ。
ElonJetは公開データに基づいてマスク氏の自家用ジェットの位置情報をツイートするbotだ。スウィーニー氏はマスク氏の他、ジェフ・ベゾス氏やビル・ゲイツ氏などの自家用ジェットの位置情報をツイートするbotも提供している。スウィーニー氏のLinkedInによると、同氏は米セントラルフロリダ大学の学生。自家用ジェット関連企業でアプリ開発のアルバイトをしているという。
botの凍結後、Twitterはプライバシーに関するポリシーを更新し(日本語版はまだ)、「ポリシーへの違反とはどのようなものですか?」の例として「Twitterで直接共有された情報、または旅行ルートのサードパーティURLへのリンク、実際の物理的な場所、または個人の場所を明らかにするその他の識別情報を含む、この情報が公開されているかどうかに関係なく、ライブの場所情報」を追加した。「ライブ」とは「個人がまだ指定された場所にいる可能性があるリアルタイムおよび/または当日の情報」と定義している。
Twitterの公式アカウントはポリシー更新についてツイートし、他人の位置情報であっても過去(同日ではない)ものであればポリシー違反にはならないと説明した。
マスク氏は「他人の現在地をリアルタイムで投稿するのはポリシー違反だが、(リアルタイムではなく)後からの投稿であれば問題ない」とツイートした。
同氏は11月6日の時点では「言論の自由に対する私のコミットメントは、私の自家用ジェットを追跡するアカウントを禁止しないことにも及んでいる」とツイートし、ElonJetの存在を認めていた。
このツイートには「このツイートで暗に示唆されているアカウントは現在凍結されているElonJetだ」というコミュニティノートが表示されている。このノートがElonJetアカウント復活に貢献したのかもしれない。
復活したElonJetアカウントには過去のジェット機の位置情報投稿が掲載されている。
ElonJetアカウントは「戻ってきたよ! でも念のために私の別のアカウントもフォローしてね」と自身のWebサイト上のリンク集をツイートした。このツイートは本稿執筆現在は“シャドウバン”されていない。Discordでは現在もリアルタイムでのジェット機追跡を行っている。
【UPDATE】この記事を公開した数分後、ElonJetアカウントの投稿が11月15日付のもの以外すべて表示されなくなっている。
【UPDATE2】その後EonJetアカウントは再凍結された。
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