ドンキの看板「ドンペン」引退“撤回” 一時Twitterトレンド1位、社長も参戦などSNSでは騒動に
小売大手「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、同社の公式キャラクターを巡る騒動について声明を発表した。これまで公式キャラクターを務めてきたドンペンの引退を発表していたが、これを撤回した。
小売大手「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは12月16日、同社の公式キャラクターを巡る騒動について声明を発表した。これまで公式キャラクターを務めてきたドンペンから、新公式キャラクター「ド情ちゃん」にマスコットを交代するとしていたが、これを撤回した。
同社は16日、オリジナルブランド「情熱価格」の認知向上のため、マスコットキャラクターをドンペンから新たにド情ちゃんに変えると発表。この発表を受け、Twitterでは16日午後3時時点で「ドンペン」が日本のトレンドの1位に入るなど話題になっていた。これらの反響を受け、同社は考え改めドンペンの続投を決めたとしている。
この騒動に対し、Twitter上では同社の吉田直樹CEOを名乗るTwitterアカウント(@NaokiYo73846593)が「社長の吉田直樹です。私も事情が分からず関係部署に確認します」とリプライを送るなど、不穏な動きもあった。
ITmedia NEWSは16日の午後2時半頃、同社に対し、このアカウントが本人なのか聞いたところ「本人のアカウントである」と返答があった。「当社では『権限委譲』という、全ての業務において、店舗を含む担当の部署に意思決定の権限と責任が付与されている。そのため本件にかかわらず、吉田が把握していない内容もある」と説明した。
午後7半過ぎ、同社はドンペンの続投を発表。「私たちが考えている以上にお客様の『ドンペン』への思いを再確認することができました」としている。
SNSでは「炎上商法か」指摘も
一方、一連の騒動を見てSNSなどでは「炎上商法ではないか」と疑う声も見られる。例えば、吉田直樹CEOのTwitterアカウントの作成日が2022年12月でタイミングが良い点や吉田CEOのツイートをドン・キホーテの公式Twitterが即座にリツイートした点などから、前もって計画したプロモーションなのではないかと指摘。中にはわざわざ特許庁の商標検索プラットフォーム(J-PlatPat)で「ド情ちゃん」を検索し、「登録されていない」(16日時点)というTwitterユーザーもいた。
また同社が16日に発表したプレスリリースではド情ちゃんを「情熱価格の新マスコットキャラクター」と位置付けており、ドン・キホーテの公式キャラクターを新任するとは記載していない。こうした状況から「ドンキのアレやっぱ炎上商法よな」「ドンキ好きなのに」といった声も上がっている。
なお、午後8時半の時点でTwitterのトレンド1位は、同じく劇的な主役交代を発表したアニメ「ポケットモンスター」シリーズの主人公・サトシとなっている。
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