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掃除機市場の2023年を大予測 国内外のメーカーが入り交じる大激戦!?:知らないと損!?業界最前線(3/5 ページ)
掃除機は近年、進化を続けている家電の1つ。キャニスター型掃除機を経て、現在はコードレスのスティック掃除機が主流だが、ロボット掃除機の普及も進んでいる。コードレススティック掃除機とロボット掃除機について、最新掃除機市場の動向とトレンドの解説、2023年の市場を予測する。
国内メーカーは軽さをアピール
コードレススティック掃除機市場にいち早く進出し、存在感を示したダイソン。しかし実はいま、国内メーカーが存在感を示し始めている。それの理由が“軽さ”だ。
スティック掃除機に吸引力を求めるとモーターが、駆動時間を求めるとバッテリーが大きくなるため、どうしても重くなってしまう。ダイソンの代表的なモデル「ダイソン V12 ディテクトスリム」シリーズの標準質量が2.2kg。これに対し、シャープや東芝、日立などの国内メーカーは、軽さを重視したコードレススティック掃除機の開発に注力し、2kg以下の軽量モデルを製品化。ダイソンを猛追している。
国内メーカーのなかでも、いち早く軽さをアピールしたシャープの「ラクティブエア」シリーズ。最新の「EC-SR8」(実勢価格7万7000円)は、標準質量1.6kgで他社製品とさほど変わらないが、重心バランスが良く、手に取ると重さをほとんど感じない設計だ
ダイソンも日本市場向けに「ダイソン マイクロ 1.5kg」(実勢価格4万5000円)などの軽量、小型モデルを展開。ヘッドや延長管、バッテリーなどを搭載した標準質量で2.0kgを切る。このようにコードレススティック掃除機は現在“軽量モデル”で、ダイソンと国内メーカーの戦いが盛り上がっているのだ。
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