保護猫のサブスク「ねこホーダイ」が物議 “面倒な審査やトライアルもない”サービス内容に批判相次ぐ
野良猫に関する事業を手掛けるのら猫バンクが提供するサブスクリプションサービス「ねこホーダイ」が物議を醸している。Twitterでは、“面倒な審査やトライアルもない”という触れ込みなどからサービス内容を疑問視する声が上がっている。
野良猫に関する事業を手掛けるのら猫バンク(東京都千代田区)が提供するサブスクリプションサービス「ねこホーダイ」が物議を醸している。月額380円で会員登録ができ、会員はその他の費用がかからずに保護猫を譲り受けることができるという。Twitterでは、“面倒な審査やトライアルもない”という触れ込みなどからサービス内容を疑問視する声が上がっている。
同サービスがリリースしたのは15日。公式Webサイトでは、サービス概要について以下のように記載している。
「『猫を飼うなら一生責任を持って面倒を見る』これは当たり前のことですが、それだと高齢者や単身者は中々飼うことができません。それならその『責任』を誰かが代わりに負えばいいのではないか、そんな思いで作られた『人と猫をつなぐプラットフォーム』それが会員制サービス『ねこホーダイ』です」(原文ママ)
猫は全てのら猫バンクの提携先のシェルターが保護したものという。会員は審査なしに猫を譲り受けることができる。また、会員の飼い猫を提携シェルターが無料で引き取るサービスも展開している。同サービスでは「面倒な審査やトライアルもなく高齢者や単身の方でも大丈夫」と案内している。
この内容を見たTwitterユーザーからはサービス内容を疑問視する声が相次いだ。「猫たちが無審査で虐待者や不適切な飼育者に渡されるリスクがある」「需要はあるだろうけど、責任や命が安く扱われそうで不安」などの意見が見られている。
一方、保護猫の譲渡条件のハードルの高さを指摘するユーザーも。あるユーザーは「譲渡に当たってはたいてい保護主による審査があり、それが条件が理不尽に厳しいことが多い。『独身男性不可』とかは普通」という。しかし、ねこホーダイのサービスが適切かどうかには疑問を呈している。
ITmedia NEWSは、サービス提供元の親会社である中小企業ホールディングス(東京都千代田区)にサービス内容を問い合わせたところ、「現在非常にたくさんの問い合わせを受けており、社内確認を進めている。また改めて折り返しの連絡をする」と返答があった。
折り返しの連絡を受け次第、返答内容を追記する。
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