イーロン・マスク氏自家用ジェット追跡Twitterアカウント、@ElonJetNextDayとして再生
TwitterのマスクCEOの自家用ジェット位置情報をツイートして凍結されたbot「@ElonJet」が「@ElonJetNextDay」として再生した。ポリシー違反になる「個人がまだその場にいる可能性があるリアルタイムあるいは当日の情報」ではなく、前日の位置情報をツイートしている。
米Twitterのイーロン・マスクCEOの自家用ジェットの位置情報をツイートするbot「@ElonJet」が12月23日(現地時間)、「@ElonJetNextDay」として再生した。@ElonJetは14日、このbotの作者であるジャック・スウィーニー氏のアカウント「@JxckSweeney」と共に凍結された。
Twitterはアカウント凍結後にプライバシーポリシーを更新(本稿執筆現在まだ日本語版には反映されていない)し、個人の「ライブの」位置情報の投稿を禁じた。ポリシーでは「ライブ」を「個人がまだその場にいる可能性があるリアルタイムあるいは当日の情報」と定義している。
@ElonJetNextDayは文字通り1日遅れでマスク氏の自家用ジェットの位置情報をツイートする。これならポリシー違反ではないという主張だろう。
このアカウントのプロフィールの名前は「ElonJet but Delayed」となっている。
スウィーニー氏は、航空機が装備を義務付けられているADS-B(放送型自動従属監視装置)からの、公開されている情報に基づいてElonJetおよびElonJetNextDayを運営している。
ElonJetについて報道した複数のジャーナリストのアカウントも凍結されたが、マスク氏によるアンケート実行後、ほとんどのアカウントは凍結解除された。凍結解除の際、マスク氏は「私の正確な位置情報をリアルタイムで公開したアカウントの停止を解除する」とツイートしたが、これらのアカウントは正確な位置情報など公開していなかった。
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