freee経営陣はどんな本を読んでいる? 本棚のぞき見:IT経営者の本棚(4/4 ページ)
今をときめくIT・Web関連企業の経営者の本棚や愛読書をのぞき見。現代社会で戦うIT経営者たちがどんな考え方に影響を受けているのか、ヒントを探る。今回は、freee経営陣の本棚や愛読書をのぞき見る。
辻本祐佳CCO(Chief Culture Officer)の本棚・愛読書
読んでいる本の傾向
漫画・小説・エッセイ・詩集と色んなジャンルの本を読みますが、いわゆるビジネス書は苦手であまり読まません。小説では推理小説や現代を舞台にし、個人の日常を丁寧に描くようなものが好きです。歴史を扱ったものでは特に中国を舞台にしたものを好むほか、日本語の美しさにひかれて明治期の文豪も読みます。
小説・漫画は基本的に乱読で、同時進行で読んだり、ピンと来なかったら最後まで読まないこともあります。一方で気にいった本は何度も特定の箇所だけ読み返すこともあります。
本の“ジャケ買い”をすることも多く、放っておくと際限なく本が増えるので、基本的に引っ越しのたびに処分しています。電子書籍で購入することも増えたので手元にある本は最小限です。
特に気に入っている・印象に残っている本
1冊目は「EXTREME TEAMS」(ロバート・ブルース・ショー著)。あまりビジネス書を読まない中でも思い出深い1冊です。freeeが2018年に価値基準を見直すプロジェクトを行うことになったときに、プロジェクト参加にあたって読みました。企業におけるカルチャーの力強さ、自分たちが何者でどういうことに価値を置くのかを共有していることの意味を考えるきっかけとなった最初の本です。
もう1冊は「蒼穹の昴」(浅田次郎著)。大学生の頃に読み、自身が社会に出て仕事をしていく意味を考えるきっかけとなった本です。形は違えど、自身の持つ能力を発揮して世界に貢献していくことの価値、自分はこの世の中で何を為したいか、成すべきか?──を問われる感覚がありました。上記が必ずしも世の中で理解を得られなくとも、自分が為すべきことを自分で信じることの大事さを感じました。
辻本祐佳さんのプロフィール
和歌山県出身。東京大学法学部を卒業後、楽天での法務経験を経て2017年8月にfreee入社。今後のfreeeカルチャーを再定義するプロジェクト参画をきっかけに、18年7月から人事総務機能を統括、社内のカルチャー浸透・組織での体現に取り組む。
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