freee経営陣はどんな本を読んでいる? 本棚のぞき見:IT経営者の本棚(3/4 ページ)
今をときめくIT・Web関連企業の経営者の本棚や愛読書をのぞき見。現代社会で戦うIT経営者たちがどんな考え方に影響を受けているのか、ヒントを探る。今回は、freee経営陣の本棚や愛読書をのぞき見る。
武地健太CSOの本棚・愛読書
読んでいる本の傾向
事業における自分の役割について悩んだ時に、周囲から勧められた本を読むことが多いです。結果として古典的な本が多いかもしれません。最近は電子書籍が多く、また年に1回本を処分するので、最小限しか手元に残っていません。
ビジネスとは無関係な領域では、大国が勃興し長続きする歴史にロマンを感じており、特に「中国」「イスラム帝国」「東ローマ帝国」の3つは定期的にマイブームがきます。
特に気に入っている・印象に残っている本
「経営は『実行』〜明日から結果を出すための鉄則〜」(ラリー・ボシディ著)です。内容は「リーダーだけが全員が答えなければならない厳しい質問をし、全員が議論して適切な代替案を見つける過程を管理できる」(同書より)というもの。
例えば市場全体の成長率が横ばいにもかかわらず、ある部門の責任者が8%の売上増を計画している時に数字を受け入れるのではなく「売上増がどこから来るのか?」「何の製品が成長ドライバーか?」「誰が買うのか?」「どんなプロモーションをするのか?」「競合他社は何をしてくるか?」「中間目標は何か?」「適切な人材を配置できているか?」「責任は明確か?」答えが明確になるまで問い続ける。自分にその職責を担う覚悟があるのかを改めて問い直した1冊で、今でも読んで自分の背筋を伸ばしています。
武地健太さんのプロフィール
先祖代々会計一家の出身。あずさ監査法人・ボストンコンサルティンググループを経てfreeeにCFOとして参画。現在はCSOとしてM&A活動を所管。
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